Ubuntu 9.10 Karmic Koala 64bit 版をインストール

先月末に Ubuntu の最新版である 9.10 (Karmic Koala) がリリースされましたね!早速自宅のノートPCにインストールしてみました。

そもそもなぜ64bit版をインストールするのか

64bit版を使う動機として「物理メモリを3GB以上認識しない」っていうのがあるけれど、9.10 には linux-generic-pae という、PAEが有効になったkernelが用意されている(Use More Than 3GB Of RAM In Ubuntu Karmic Koala 32bit ~ Web Upd8: Ubuntu / Linux blog)ので、メモリだけであれば32bit版で問題ない。自分も最初は32bit版を入れたのだけど、linux-generic-pae を有効にすると、プロプライエタリなハードウェアドライバが軒並み動きませんでした。。うちのノートPCはプロプラドライバがないと無線LANが使えなかったので、この時点で64bit決定。この辺は、お使いの環境にてUSB起動とかで試したらいいんじゃないでしょーか。

64bit版のインストール手順

まずは普通にインストール。この辺はどこかで詳細な解説があるはず。インストールが終わったら、Ubuntu Japanese Teamのリポジトリを追加して、日本語環境を整備する。Ubuntuの日本語環境 | Ubuntu Japanese Team の下の方にある 方法2・Japanese Teamのパッケージレポジトリを追加する の手順に従うだけでOK。最後に システム - システム管理 - 日本語環境セットアップヘルパ を実行して、必要なものをインストールする。
いじょ!細かい設定とかはまた後日。

9.10 のいまのところの使い心地

スラドではバグだらけとか言われちゃってる 9.10 ですが、よくなったところもありつつ、確かに細かいバグが多い気がします。SDカードを差したままだとサスペンドできないとかは結構重傷です。他にも、isoイメージからのUSBインストールディスクの作成ができなかったりしました。逆に、Firefoxが標準で3.5系になったとか、グラフィックカードのドライバがすんなりインストールできて、しかもちゃんと動くってのは、確実に良くなったと思います。
日本語入力まわりは、SCIMからibusになって、現時点では機能ダウンです(ibusの初期エンジンがanthyじゃないってのも、印象が良くない)。ここは日本語環境セットアップヘルパからSCIMをインストールすれば解決できるのですが、今後 ibus が標準になっていきそうなので、しばらく我慢して慣れる、っていうMっ気たっぷりな対応もありかもしれませんね。

全体として、まだあまり使い込めてないですが、既に9.04を使っていて設定諸々移行がめんどくさいなら、そのまま9.04を使いつづけた方がいいと思います。これから初めてUbuntu使おうと思ってるなんて人は、9.10は飛ばして10.4まで待った方が良さそうです。細かいバグは9.10でも改善されていくので、2ヶ月くらいしたら使いやすくなってるかもしれませんが、結局LTSである10.4の方が品質はいいはずだし、今9.10を入れても半年後にはアップグレードしなきゃいけなくなるので、インストールしてトラブって・・っていう苦労があまり報われない気がします。。